MENU

前島密と歩いた旅「ロンドン研修」

目次

2026.7.23~31

 「いつか、前島密が歩いたロンドンへ行ってみたい」
郷土の偉人・前島密翁を顕彰する会では、これまで毎年、日本国内に残る前島の足跡をたどる研修旅行を続けてきました。そして、そのたびに話題に上るのが「ロンドン」。前島密が青春時代を過ごし、多くを学んだ地です。

「いつか、その場所へ」
長年語り続けてきた夢が、ついに実現しました。
今回の参加者は8名。献碑祭実行委員長で前下池部町内会長の新井さんを団長に、前島記念館の利根川館長をはじめ関係者ら、男性5名、女性3名が参加しました。事務局の竹内が全体の研修を企画・調整し、2026年7月23日から31日までの9日間、ロンドンとパリを巡る研修旅行を実施しました。

ロンドン到着の翌朝、一行が最初に向かったのは、前島密が下宿していたケンジントン地区・ラドブローグ通りの建物です。

「ついに、この場所に来た!」
その瞬間、長年抱き続けてきた思いが胸に込み上げました。約160年前、若き日の前島密が異国の地で暮らし、未来への志を育んだ場所。その建物を目の前にし、一同は深い感動に包まれながら、記念写真に収まりました。

その後は、パディントン駅近くにある、前島密がもう一つの下宿先として暮らした場所を訪れました。さらに、世界初の郵便制度の歴史を伝える郵便博物館や、郵便事業に関わるゆかりの地も見学し、前島が日本の郵便制度創設に生かしたであろう知識や技術に思いを巡らせました。

そして、テムズ川の散策です。
前島は、この川沿いを何度歩いたのでしょうか。新しい時代への夢を胸に、希望に心を躍らせた日もあれば、異国での不安や故郷への郷愁に包まれた日もあったことでしょう。

私たちも、その足跡をたどるように静かに歩きました。
風景は変わっても、川の流れはあの頃と変わらずロンドンを貫いています。その流れを眺めながら歩いていると、まるで時空を超えて、若き日の前島密と何度もすれ違っているような不思議な感覚に包まれました。

ロンドンで過ごした時間は、単なる海外研修ではありませんでした。それは、郷土の偉人の志に触れ、その人生を追体験する旅でした。この感動と余韻は、きっと参加者一人ひとりの心に、生涯忘れることのできない思い出として刻まれることでしょう。


そして一行は、海峡を越えてフランス・パリへ向かいました。
今回の旅の目的は、前島密の足跡をたどるロンドン研修でしたが、「せっかくヨーロッパまで来たのだから、世界最高峰の文化と歴史にも触れよう」という思いから、世界有数の観光都市・パリも訪れることにしました。

ロンドンとパリを結ぶのは、ドーバー海峡の海底トンネルを走る高速鉄道「ユーロスター」。約2時間半の列車旅は、国境を越えることを忘れてしまうほど快適でした。
参加者8名のうち3名はパリを訪れるのが2回目でしたが、それでも「パリは何度来ても新しい発見がある」と口をそろえます。

エッフェル塔から眺めるパリの街並み、シャンゼリゼ通りの先にそびえる凱旋門、世界中の至宝が集まるルーブル美術館、そして豪華絢爛なベルサイユ宮殿。誰もが一度は訪れてみたい名所を巡りながら、街角のカフェでゆったりとコーヒーを味わい、セーヌ川クルージングでは歴史ある街並みを水上から眺める贅沢な時間も楽しみました。

ロンドンでは前島密の志に思いを重ね、パリでは芸術や歴史、街の美しさに心を満たされる──。学びと感動、そして旅の楽しさが調和した、忘れられない9日間となりました。
もし機会があれば、ぜひ皆さんにも体験していただきたいです。

目次